宇宙探査ニュースに出てくる英単語を3つずつ紹介していく、【宇宙探査「○○」に関する英単語3選!!!】シリーズ。
今回は宇宙探査「SpaceXのFram2、極軌道飛行から歴史的帰還」に関するニュースの英単語です。
昨今宇宙探査の進歩は目覚ましいものがあり、日々宇宙に関するニュースから目が離せません。
最新の宇宙探査の情報は英語での記事はとても豊富ですし、最新の情報が揃っています。
宇宙探査に関する英単語を覚えて、最新の情報をいち早くゲットしましょう。
4月12日は
世界宇宙飛行の日
1961年のこの日、世界初の人を乗せた人工衛星「ヴォストーク1号」打ち上げられた日です。
このとき、人類で初めて宇宙に行ったユーリ・ガガーリンが「地球は青かった」と名言を残しました。

こんにちは!チュウです。
プライベートミッションのFram2が無事に太平洋沖に帰還したね。

こんにちは!ルナです。
3.5日間で史上初の目的がいくつも達成されたのよね。

ホント。
また、乗組員から極地の素晴らしい画像も届いたね。

上空からのオーロラの画像もみたいわね。
今回は、そんな宇宙探査ニュースからの次の3つの英単語よ。
- image
- microgravity
- egress
宇宙英単語①:image

画像

イメージといえば、「印象」とかよね。

「画像」や「写真」って意味もあるんだ。
発音は「イメージ」でなく「イミッジ」って感じだから注意してね。

/ˈɪmɪdʒ/
・例文
The first humans to orbit over Earth’s north and south poles sent back incredible images form their spacefliight.
・翻訳
地球の北極と南極上空を周回した初の人類は、宇宙飛行から素晴らしい画像を送信しました。
・他の単語
incredible =[形]すばらしい
Fram2の指揮官チュン・ワンは打ち上げ時の様子についてXで次のように語っています。
「軌道に着くまで予想していた以上にスムーズで、SECO(第2エンジン停止)の前後1分を除けば、重力加速度はほとんど感じませんでした。普通の飛行機の様でした。無重力インジケーターのシロクマ「タイラー」が無かったら無重力状態にあることに気がつかなかった。」
実にリアルな感覚ですね。少し宇宙が身近に感じられる気がします。
しかし、その後次のような投稿があります。
「微小重力状態での最初の数時間は快適ではありませんでした。宇宙酔いが全員を襲い、吐き気を催し、何度か嘔吐しました。車や海での乗り物酔いとは感覚が異なりました。」
やはり、宇宙酔いはあるのですね。この投稿もリアルです。
その後、1日目の睡眠をとり目が覚めると宇宙酔いは無くなり快適に2日目を迎えられたようです。
そして、キューポラ(cupola)を開けて素晴らし南極上空の画像を投稿してくれました。
キューポラ(cupola)・・・
クルードラゴンのドッキングハッチに取り付けられたガラスドーム窓。
ノーズコーンを開けると現れて、その内側から宇宙飛行士が270°以上の視野で観測や撮影ができる。
直径1m、奥行き0.5~0.7m。素材は多層透明ポリカーボネート/アクリル+防護シールド。
ドッキングしないミッションの時のみ使用が可能。
宇宙英単語②:microgravity

微小重力

“zero gravity” と何か違うの?

どとらも「無重力」と訳せるけど、完全に重力がない状態は現実世界では存在しないんだよ。

“microgravity” のほうが現実的なのね。

“weightlessness” とも言い替えられるよ。
・例文
The Fram2 crew attempted to grow oyster mushrooms in microgravity.
・翻訳
フラム2の乗組員は微小重力下でヒラタケの栽培を試みました。
・他の単語
oyster mushrooms =[名]ヒラタケ
Fram2では元祖の極地探検船Fram号と同様に様々な実験や観測が行われました。
22の科学実験が行われました。以下はその中の一部です。
・「SpaceXray」は、宇宙で初めて人間のX線写真が撮影。
・「Mission MushVroom」は、微小重力空間でキノコがどのように育つか栽培実験。
・「血流制限」では、宇宙飛行士が長期の宇宙滞在中に筋肉と骨の健康をどのように維持できるかを検証。
・宇宙飛行中の乗組員の睡眠データを収集し、微小重力が睡眠に与える影響を評価。
・極軌道における宇宙放射線量の測定とその影響の評価。
宇宙英単語③:egress

脱出

反義語は “ingress” で、宇宙船に「乗り込む」って感じで使えるよ。

egress ↔ ingress

“e” は「外へ」、 “in” は「内へ」という意味の接頭辞。
“gress” は「歩く、進む」って意味があるんだ。

外へ進むで「脱出」で、
内へ進むで「乗り込む」ね。
・例文
Upon the splashdown return off the coast of California, the crew carried out an “egress experiment.”
・翻訳
カリフォルニア沖へ着水した際、乗組員は「脱出実験」を実施した。
・他の単語
carry out =[動]実施する
experiment =[名]実験
北極圏にあるスヴァーノバル諸島(Svalbard)で出会った4人のFram2搭乗員(framonauts)のミッションは3.5日で終わりを迎えました。
4月4日 午後12時18分(米国東部時間)、カリフォルニア州オーシャンサイド沖に着水し、回収船「シャノン」によって宇宙船は回収れました。
そして、ここでも22の科学実験のひとつが実施されました。搭乗員が地球帰還後、医療や運営上の支援なしで自力で宇宙船から脱出できるかの能力を評価するものです。
4人は一人ずつ自力で席から立ち上がり、フットレストを外し、16kg近いサバイバルギアを掴み上げ、宇宙船から退出し、歩いて船内に向かいました。
今回の西海岸へ帰還する宇宙飛行士ミッションはスペースXにとって初でした。
今まで東海岸でしたが、大気圏への再突入時に宇宙船から切り離されたトランクが大気圏内で燃え尽きるはずでしたが、トランクの一部が地上で発見されていたため、危険回避のため西海岸に移されたのです。
帰還したfram2の4人はNSFのインタビューで興味深い話をしています。
「浮遊感が残っていて、椅子から浮き上がって部屋の向こうまで漂っている感覚があります。」
「地球は青いビー玉とか青い惑星といいますが、極軌道にいると凍った惑星です。」
「極地の群島は、氷に覆われているために見慣れている世は界地図とかなり違って見えました。」
「寝ている時は浮遊感を感じず家でマットレス寝ている気がしていました。しかし、寝返りを打つと地球では圧力を感じるが、宇宙だと何も感じません。」
「着水して脱出実験の際、自力で脱出する必要がありましたが、象が胸に乗っているようで起き上がれないと思ったわ。」
「脱出の時15kgの荷物を持ち出すけど、持ち上げることに何も考えてなくて、持ち上げると不安定感じて、あっ脚があるんだ、脚を使うんだと思ったわ」
「私たちの体は、1Gに絶えられように発達してきたのに、たった3日半で1Gの仕組みを完全に忘れてしまった。」
「宇宙に行くと地球の言葉使いを変える必要がある。次元空間を表現する語録が少ない。」
宇宙探査「SpaceXのFram2、極軌道飛行から歴史的帰還」に関するetc
Falcon 9 Block 5 について
日本語:ファルコン9 ブロック5
原産国:アメリカ
製造社:SpaceX
性能:中型ロケット
打ち上げ費用:US$69.75 million [2024年](約84億円〔150円換算〕)
サイズ:65.7~69.8m × Φ3.7m
重量:549,000 kg
段数:2段
ペイロード(LEO):最大22.8トン
初回打ち明け:2018年5月11日
First Stageについて
搭載エンジン:Merlin 1D(マーリン) × 9基
推進剤:灯油(RP-1)/液体酸素(Kerosene RP-1 / LOX)
推力:7,600kN
Second Stageについて
搭載:Merlin 1D Vacuum(マリーン1D真空)× 1基
推進剤:灯油(RP-1)/液体酸素(Kerosene RP-1 / LOX)
推力:934 kN
<2025/04>
まとめ
英語 | 宇宙関連の意味 | その他の意味 |
---|---|---|
image | 画像 | 印象 |
microgravity | 微小重力 | |
egress | 脱出 | 出る |