ニュースに出てくる英単語を3つずつ紹介していく、【宇宙探査「○○」に関する英単語3選!!!】シリーズ。
今回は宇宙探査「Blue Originの大型ロケットNew Glenn初飛行」に関するニュースの英単語です。
昨今宇宙探査の進歩は目覚ましいものがあり、日々宇宙に関するニュースから目が離せません。
最新の宇宙探査の情報は英語での記事はとても豊富ですし、最新の情報が揃っています。
宇宙探査に関する英単語を覚えて、最新の情報をいち早くゲットしましょう。

こんにちは!チュウです。
待ちに待った、ブルー・オリジンのニュー・グレンの打ち上げが行われたね。

こんにちは!ルナです。
ブルー・オリジンはamazonの創設者であるジェフ・ベゾス氏が立ち上げた会社よね。

今回はまず一歩だけど、イーロン・マスク氏のスペースX社のライバルが遂に登場だね。

ますます民間の宇宙開発の激しさが増しそう。
今回は、そんな宇宙探査ニュースからの次の3つの英単語よ。
- descent
- reusable
- scrub
宇宙英単語①:descent

降下

ロケットが大気圏への再突入と降下って場合によく使われるね。

「系統」や「血統」って意味もなかった?

その通り!
上の世代から下の世代へ受け継がれるイメージだね。

そういえば “descendant” は「子孫」よね。
・例文
Telemetry on the launch webcast showing the first stage’s speed and altitude froze during its descent.
・翻訳
第1段の速度と高度を表示する打ち上げウェブキャストのテレメトリーは降下中に止まった。
・他の単語
froze =[動]freezeの過去形 中断する、凍結する
fニュー・グレンは東部時間1月16日 午前2時3分、ケープカナベラル宇宙軍基地の第36発射施設から打ち上げられました。第1段に搭載されているBE-4エンジン7基全てが点火され巨大ロケットはゆっくりとを始めました。
打ち上げから約3分で第1段と第2段の分離が行われ、上段(第2段)は2基のBE-3Uエンジンが点火され軌道へと上昇を続けました。一方、第1段は大西洋で待機している着陸船「ジャクリン」への着陸へ向かいました。
第2段は打ち上げから約13分で軌道速度に達し予定通りエンジンを停止しました。ブルーオリジンのNG-1と名付けられたミッションのメインの目的が無事達成されました。初回の飛行で軌道に到達できた会社は数少ないです。
その後打ち上げから約1時間後にエンジンを短時間再点火し予定軌道の傾斜角30度2,400×19,300kmへ投入されました。
第1段は分離後、大気圏再突入に備え方向転換して減速のため3基のBE-4エンジンを点火しました。しかし、速度と高度を表示する打ち上げウェブキャストのテレメトリ表示は止まってしまいました。その後同社よりブースターが失われたことを認めるアナウンスがありました。
宇宙英単語②:reusable

再利用可能な

“use” に、接頭辞の “re-“と、接尾辞の “-able“から成り立った形容詞だね。

「再」+「利用」+「可能」=「再利用可能な」
・例文
New Glenn’s first stage is designed to be reusable for a minimum of 25 flights.
・翻訳
ニュー・グレンの第1段は最低でも25回の飛行に再利用できるように設計されています。
・他の単語
designe =[動]設計する
minimum =[形]最低限、最小
アメリカ人で初の宇宙軌道飛行を行ったNASAの宇宙飛行士ジョン・ハーシェル・グレンにの名前に因んで名付けられてニュー・グレンは、2016年に9月にブルー・オリジンより正式に発表されました。
直径7メートルの2段式ロケットで、高さは98メートルの半再利用可能な大型の軌道打ち上げロケットです。ペイロードは45トンを低軌道に運べます。64トンのファルコンヘビー(スペースX社)がライバルです。
第1段ブースターは、7基のBE-4エンジンが搭載されており、推進剤は液体メタン/液体酸素の組み合わせです。後部に取り付けられた6本の着陸脚で垂直着陸をし、25回再利用できるよう設計されています。
第2段は、2 基のBE-3Uエンジンが搭載されており、推進剤は液体水素/液体酸素の組み合わせです。このエンジンは同社のニューシェパードロケットに搭載されているBE-3エンジンを真空向けに最適化させたものです。
今回、第2段には同社が開発する輸送プラットフォーム「ブルーリング・パスファインダー」の実証機が搭載されていました。今回の軌道投入で将来に向けたデータ収集が行われたはずです。因みにスペースXのファルコン・ヘビーの初飛行ではイーロン・マスク氏の「Tesla Roadster」がペイロードでした。
宇宙英単語③:scrub

中止(延期)

“scrub” は「磨く」とか「洗う」が本来の意味よね。

そうだね。
ロケット打ち上げではよく使われて、「問題を一度きれいにしてやり直す」ってニュアンスからきているんだろうね。

つまり「リセット」ってことね。
・例文
A launch attempt on Jan.13 was scrubbed due to ice buildup in one of the rocket’s power units.
・翻訳
1月13日の打ち上げは、ロケットのパワーユニットの一つに氷が積もったために中止されました。
・他の単語
buildup =[動]積み上げる、築き上げる
ニュー・グレンは2012年よりエンジンと共に開発が始まり、2016年に正式にブルー・オリジンから発表されました。
当初2020年に打ち上げる計画でしたが、超強力なBE-4の開発に時間がかかり打ち上げ予定は何度も延びてきました。NASA火星小型衛星ミッション「ESCAPADE」に参加する予定でしたが、初回のミッションから外されることにもなってしまいました。
当初の計画からいくつかの変更もされてきました。その中の一つに3段式のロケットの計画もありましたが、2019年に断念に至っています。
10年の歳月を経て打ち上げにこぎつけましたが、打ち上げ時も何度か延期されました。
当初1月10日の予定でしたが、ブースターの着陸地点の悪天候のため72時間延期しました。13日にはロケットの動力装置の1つに氷が積もったため中止。14日も見送り、15日はファルコン9の打ち上げで射場が使えず。最終的に打ち上げは1月16日になっていました。
宇宙探査「Blue Originの大型ロケットNew Glenn初飛行」に関するetc
Blue Originについて
創立:2000年9月
設立者:ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)
本社所在地:米国ワシントン州ケント(Kent, Washington, United States)
CEO:デイヴ・リンプ(Dave Limp)
子会社:ハニービー・ロボティクス(Honeybee Robotics)
New Glennについて
機能:重量物打ち上げロケット
製造者:ブルー・オリジン(Blue Origin)
開発費:25億ドル以上
高さ:98 m
直径:7 m
ペイロード(低軌道):45t
初飛行:2025年1月16日
打上げ場所:ケープ・カナベラル・LC-36(Cape Canaveral, LC‑36)
GS-1(First stage)について
高さ:57.5m
直径:7m
搭載:BE-4 × 7基
最大推力:17,100 kN
推進剤: メタン × 液体酸素(CH4 / LOX)
GS-2(Second stage)について
高さ:23.4m
直径:7m
搭載:BE-3U × 2基
最大推力:1,540 kN
推進剤: 液体水素 × 液体酸素(LH2 / LOX)
まとめ
英語 | 宇宙関連の意味 | その他の意味 |
---|---|---|
descent | 降下 | 血統、系統 |
reusable | 再利用可能な | |
scrub | 中止(延期) | 洗う、磨く |