宇宙探査ニュースに出てくる英単語を3つずつ紹介していく、【宇宙探査「○○」に関する英単語3選!!!】シリーズ。
今回は宇宙探査「JWSTが系外惑星K2-18bに生命の強力な兆候を検出」に関するニュースの英単語です。
昨今宇宙探査の進歩は目覚ましいものがあり、日々宇宙に関するニュースから目が離せません。
最新の宇宙探査の情報は英語での記事はとても豊富ですし、最新の情報が揃っています。
宇宙探査に関する英単語を覚えて、最新の情報をいち早くゲットしましょう。

こんにちは!チュウです。
ジェイムズ・ウェップ宇宙望遠鏡が生命の痕跡にかかわる証拠を検出したんだ。

こんにちは!ルナです。
望遠鏡だから遠くの星の写真を撮るだけじゃないのね。

宇宙の起源を探るだけでなくて、地球に似た惑星を探してバイオシグネチャーを見つける役割もあるんだ。

E.T.に会いたいわ!
今回は、そんな宇宙探査ニュースからの次の3つの英単語よ。
- exoplanet
- wavelength
- astronomer
宇宙英単語①:exoplanet

系外惑星

“exo-” は「外の」っていう意味。

“exo” + “planet” で「外の惑星」ってことね。

“extrasolar planet” ともいうよ。

「太陽系外惑星」ね。
・例文
Scientists have found further evidence of possible biosignature gases on the nearby exoplanet K2-18b.
・翻訳
科学者は近傍の系外惑星K2-18bに生命存在の痕跡となる可能性のあるガスの更なる証拠を発見しました。
・他の単語
evidence =[名]証拠
biosignature =[名]生命存在の痕跡、生命存在指標
2023年に近傍惑星である系外惑星K2-18bで生命の兆候を示すガスの存在が報告がされていましたが、今回その研究チームがさらなる証拠を見つけました。
研究チームが検出した可能性のあるガスは、ジメチルスルフィド(硫化ジメチル、DMS)とジメチルジスルフィド(二硫化ジメチル、DMDS)という化学物質です。
地球上では主に生命から生成されていて、特に植物プランクトンや海洋微生物によって多く生産されているもので、天文学では「バイオシグネチャー」とされています。
研究者は、今回もジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope (JWST) )を使い、前回とは違った装置、違う波長で観測しているので重複するものはなく独立した証拠であるとしています。
宇宙英単語②:wavelength

波長

見ての通り “wave” + “length” からできているね。

「波+長さ」ってことよね。
漢字のままね。

そもそも「波長」は “wavelength” を元にした日本語なんだ。

なるほど。
・例文
The telescope detects certain molecules in the air based on the wavelengths of starlight that the planet absorbs.
・翻訳
望遠鏡は、惑星が吸収した恒星の光の波長を基に大気中の特定の分子を検出します。
・他の単語
detect =[動]検出する
molecule =[名]分子
absorb =[動]吸収する
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope (JWST) )は系外惑星が主星の表面を通り過ぎるとき、その惑星の大気を観測できます。吸収された恒星の光の波長に基づき大気中の特定の分子を検出することができます。
以前の観測では、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の近赤外線撮像・スリットレス分光器(NIRISS)と近赤外線分光器(NIRSpec)が用いられていましたが、今回はウェッブ望遠鏡の中赤外線装置(MIRI)が用いられました。
以前の装置では「近赤外線」を使って、惑星の大気中に水蒸気、メタン、二酸化炭素の存在の可能性のサインと更にはDMSの存在の可能性のシグナルを見つけました。
今回の中赤外線装置(MIRI)では波長の長い「中赤外線」を使い、ジメチルスルフィド(硫化ジメチル、DMS)とジメチルジスルフィド(二硫化ジメチル、DMDS)という化学物質が地球の数千倍の濃度で存在するかもしれない痕跡を検出したのです。
近赤外線(Near-infrared)・・・
波長は0.7~5ミクロンで可視光の赤に近い赤外線。恒星など比較的暖かいもの。
中赤外線(Mid-infrared)・・・
波長は5~30ミクロンで近赤外線より更に波長が長い赤外線。惑星など比較的冷たいもの。
宇宙英単語③:astronomer

天文学者

由来は、ギリシア語の “astron”(星) + “nomos”(法、秩序)
星や惑星の観測などをもとにデータを収集・分析する研究者だね。

“nomos” が “naut”(船乗り)になると “Astornaut”(宇宙飛行士)だったわね。

「天文学」は “astronomy” だけど、
物理的特性から宇宙を解明する研究は、”astrophysics“(天文物理学)。
更に、全体的に宇宙を理論的に研究する場合は、”cosmology“(宇宙論)。

いろいろあるのね。
・例文
Astronomers suspect that K2-18b may be a “Hycean” world.
・翻訳
天文学者たちは、K2-18bは「ハイセアン」の世界であるかもしれないと疑っています。
・他の単語
suspect =[動]疑う
K2-18bは、2015年にケプラー宇宙望遠鏡で発見された系外惑星で、2019年にはハッブル宇宙望遠鏡によって大気中に水蒸気の証拠が発見され、常に注目を浴びてきています。
2021年に「ハイセアン惑星」と言われるものが提唱されています。
ハイセアンは英語で「Hycean」と書かれ、「Hydrogen」(水素)と「Ocean」(海)の造語で、その名の通り水素を大量に含み巨大な海をもつ惑星で、水が存在すれば生命が宿る可能性がある理論上の惑星です。
K2-18bは地球から124光年離れた恒星のハビタブル・ゾーンを周回する惑星で、地球の2.6倍の大きさがあります。
天文学者から大きさや性質からK2-18bはハイセアン惑星かもしれないと考えられています。
今後更なる調査が行われて、生命の兆候を示す証拠がさらに見つかるかもしれません。しかし、124光年先では直接観測できず、NASAの最速の探査機でも19万年かかってしまうようですよ。

宇宙探査「JWSTが系外惑星K2-18bに生命の強力な兆候を検出」に関するetc
James Webb Space Telescope (JWST) について
日本語:ジェイムズ・ウエッブ宇宙望遠鏡
運営:NASA(米国航空宇宙局)、ESA(欧州宇宙機関)、CSA(カナダ宇宙庁)
目的:ビックバン後のファーストスターの初観測。系外惑星の観測。
質量:6,500kg
サイズ:21.197 m × 14.162 m (サンシールド)
口径:~6.5m
波長:0.6~28.5 μm(赤外線天文)
位置:地球から約1.5×106 km、太陽-地球間ラグランジュ点(L2)
打上げ日:2021年12月25日
打上げ場所:ギアナ宇宙センター(ELA-3)
打上げロケット:アリアン5(Ariane 5)
初画像公開:2022年7月11日
<2025.04>
まとめ
英語 | 宇宙関連の意味 | その他の意味 |
---|---|---|
exoplanet | 系外惑星 | |
wavelength | 波長 | |
astronomer | 天文学者 |

